大網白里市で大網中の学生を中心に、生徒みずから主体性を持って学び、自分のペースで勉強できる、ICTを活用した自立学習による学びの場を提供している、You-Youスクールみずほ台の塾長の佐藤です。
当塾は、本日より本格的な夏休みに入ります。
そこで今回は、読書感想文の課題にも役立つ【夏休みに読んでほしい中学生におすすめの一冊】をご紹介したいと思います。
『14歳からの哲学 考えるための教科書』池田晶子著
この本は私が20代の終わりに出合い、ものすごく感銘を受けた一冊です。
『14歳からの哲学』というタイトルの通り、14歳(中学2年生)以上の中高生を対象に書かれています。非常に身近なことから壮大なテーマまで幅広く扱っており、最終章は17歳以上の高校生向けにやや難しめの内容となっています。
中学生にはこの内容を理解するのが難しいかもしれませんが、無駄のない平易な文章で書かれており、各テーマも短くまとめられているので読みやすいと思います。ぜひ、がんばって「あとがき」まで読んでみてください。
著者の池田晶子さんは、”哲学とは、日常に風穴を開ける唐突な思考のこと”だと、別の大人向けの本(『勝っても負けても 41歳からの哲学』)*で述べています。
物事にはさまざまな側面があり、この世の中はそう簡単に「良し悪し」を決めることができません。全員が納得する答えのない問題にぶつかったとき、どうすればよいでしょうか。大人になると、いろいろな角度から物事を見る力がさらに求められるようになります。
池田さんがこの本を書いたのは「賢い人間=自分で考えられる人間」になってほしいという狙いがあったそうです。
具体的には、「自分で考え、自分で判断し、自分で自分の人生を救うことのできる人間」を目指してほしいという思いが込められています。
当塾の教育方針は「幸せに生きる力と知恵の育成」なのですが、この「知恵」と池田さんが考える「賢い人間」には相通じるものがあると思っています。
20年以上も前に出版された本ですが、今でも図書館や大型書店などに置いてあるので、見かけたらぜひ手に取ってみてください。
きっと君たちの人生に役立つ一冊になると思います。
当塾にも一冊ありますので、希望者にはお貸し出しします。