大網白里市で主に大網中学校の生徒を中心に、みずから主体性を持って学び、自分のペースで勉強できる、ICTを活用した自立学習による学びの場を提供している、You-Youスクールみずほ台の塾長の佐藤です。
子どもに対する痛ましい事件が増えていますが、昨日、日本版DBSの導入に向けた法案が閣議決定されました。当塾も微力ではありますが署名活動というかたちで応援していましたので、まずはほっとしています。
日本版DBSは、先行しているイギリスのDBS制度(Disclosure and Barring Service、前歴開示・前歴者就業制限機構)を日本向けにアレンジした制度で、教育機関や事業者の就職希望者や職員を対象に性犯罪の前科がないか確認することを義務付ける制度です。
しかしこの制度で照会できる性犯罪歴の期間は元受刑者は20年、罰金刑は10年という期間です。さらに示談や不起訴の場合は照会対象となりません。
学校や保育園は”義務”ですが、学習塾は”任意”の認定制度となるため、コストに見合わないと導入を見送る事業者も出てくると思います。
このようにまだまだ課題が残る日本版DBSですが、制度設計そのものより、こうしてニュースになったり、教育の現場で日本版DBS制度を説明することによって認知が高まり、性犯罪に対して厳しい目が向けられることが一番のメリットではないかと思っています。
ここ最近、立て続けに大手学習塾での性犯罪のニュースが出ていますが、同年代のお子さんを教える身として、「安心して、楽しく通える場でありたい」という想いがますます強くなっています。
いずれ入塾を決めるときに「日本版DBSの認定を受けているか」を判断基準とするようになるくらい、この制度が広まればいいなと思います。
制度が開始されるのはもう少し先になりますが、一日も早く運用が開始されることを願っています。
日本版DBSについての解説はこちらのNHKの記事がわかりやすいです