大網白里市で大網中の学生を中心に、生徒みずから主体性を持って学び、自分のペースで勉強できる、ICTを活用した自立学習による学びの場を提供している、You-Youスクールみずほ台の塾長の佐藤です。
今日は「ChatGPTにできないこと」について書いてみたいと思います。
とても便利な「ChatGPT」は、人工知能(AI)を使ったサービスです。チャットで質問すると、初期のころはテキスト(文章)を返してくるだけでしたが、今では画像や簡単な動画なども作ることができるようになりました。
私も毎日のようにChatGPTを使っていますが、その進化のスピードと性能には驚かされるばかりです。
ただ、ChatGPTを使ってみて気づいたことがあります。
それは、こちらが一方的に質問するだけで、ChatGTPは「問いを立てる」ことができないということです。
この「問いを立てる力」――つまり、何が問題かを見つけ出して質問する能力が機械と人間との決定的な違いなのかもしれないと思っています。
そんな人間力ともいう「問いを立て考える力」を育て、鍛えるにはどうしたらよいのでしょうか。
小さなお子さんのいるご家庭では、「なぜだろう」「どうしてだろう」とお子さんが思う気持ちを大切にしてあげてください。
大人にとっては当たり前で常識的なことだったとしても、子どもにとっては初めての体験や知ることだったりします。
お子さんが自らが問いを立てることができたときは、「そんなこと考えたこともなかった。すごいね」と、しっかり褒めてあげましょう。
ただし、「頭がいいね」という褒め言葉は逆効果となる場合もあります。能力や才能を褒めるのではなく、具体的な行動について褒めるようにしましょう。
こうした積み重ねが「知りたい」という好奇心を生み、わからないことを調べ、考えを深め、また新たな疑問が生まれる――という好循環となり、自ら学び、問いが立てられるお子さんに育っていくのだと思います。