大網白里市で大網中の学生を中心に、生徒みずから主体性を持って学び、自分のペースで勉強できる、ICTを活用した自立学習による学びの場を提供している、You-Youスクールみずほ台の塾長の佐藤です。
当塾では、各お子さんに合わせたオーダーメイドのカリキュラムを作成しているため、学年ごとに定員制を設けています。
コロナ禍でオンライン学習が普及したので、通塾する生徒は減っていくだろうと予想していました。しかし予想に反して、実際には募集をかけるとすぐにお申込みいただく状況が続いています。
当塾はフランチャイズに加盟していない全国の小規模学習塾さんと情報交換をしていますが、うちと同様に満員御礼となる塾が多く見られます。これは千葉県内に限らず、全国的な傾向のようです。
一方で、2024年上半期の学習塾の倒産件数が過去最多(2012年以来の最悪)だったという報道もあります。このギャップについて、私なりに考察してみました。
個人経営の塾が好調な理由
少子化が進む中、私どものような個人経営の塾が好調なのは、自習組が通塾へと戻ってきたことや、大手塾からの転塾が増えたことが主な理由だと考えています。
いまはお金をかけなくても、書店に行けば解説が分かりやすい教材や、スタディサプリなどの学習アプリやYouTubeなどの動画サイトも充実しています。自宅学習でも通塾生とそん色なく知識を得ることが出来て、私自身「いい時代になったなあ」と感じています。
ところが、良い教材を手にしても、勉強する方法がわからなかったり、集中力が続かないなどさまざまな理由から自宅学習では十分な成果が得られず、ふたたび通塾を検討するご家庭が増えているようです。
もうひとつの理由は、大手塾からの転塾です。
大手塾のフランチャイズは集客力が抜群です(だからこそ多くの経営者がFCに加盟金やらを払っているのですが…)。
しかし、大手進学塾内で性犯罪の事件が相次いだことや、SNSを通じて塾業界の内情が一般に知られるようになったこともあり、「別に大手でなくてもいいのでは」と考えるご家庭が増えてきたように感じます。
なぜ当塾が選ばれるのか
その結果、教える人の顔が見え、地元で長年運営している私たちのような塾を希望するご家庭が多くなりました。
情報やテクノロジーが進化した時代にアナログ的な存在の塾が選ばれるというのは、逆説的でもあり、非常に興味深い現象です。
当塾の場合、以前は合格実績や評判を聞いての口コミやご紹介がほとんどだったのですが、最近は「うちの子の気質に合っていると思うから」という理由で入塾を決めるご家庭が増えています。
設備面では大手塾には及びませんが、少しでも学習環境を良くしていきたいと考えています。最近は2階のトイレをリフォームして、女性・女子専用トイレとして新設しました。
当塾に追い風が吹いていますが、これがいつまで続くかはわかりません。しかし、どんな時代であっても、生徒たちの未来を応援し続ける存在でありたいと願っています。